株主優待を狙ってみる
株主優待とは
株主優待の前にまず、株主になる為には、どうすればよいのかをご説明しておきましょう。
実は、株主になる為には、特定の株式銘柄を購入するだけで、正式な株主となれます。
株式の仕組みは、企業が株を発行し、出資を募っているものなのです。
つまり、株式を購入することにより、会社に出資している出資者になりますので、株主として名簿に登録されるわけです。
株主になると、様々な恩恵があります。よく知られているのが、一定期間株を保有していれば、配当金をもらえること。
また、増資の際に、新株を優先的に購入できる権利などもあります。
株主優待も、そんな株主のメリットなのですが、すべての上昇企業が実施しているわけではありません。
株主優待を得るメリット
『定期的に株主優待品がもらえる』
・企業からもらえる優待品は実に様々です。
例えば、自社製品や優待券、金券やお米を始め、魅力的な品物がそろっています。
企業独自のプレゼントも多く、株主優待の時だけに貰える商品もあります。
食品関連の会社の場合、食事の無料券をもらえることもあります。
ただし、お店が近くになければ、使えませんので注意が必要です。
『株の長期保有で安定したリターンを受けられる』
・企業によっては、続けて1年間など一定期間株を保有すれば、さらに特典アップする事もあります。
例えば金券なら、翌年も持ち続けていれば、金額アップなど魅力的な特典もあります。
『投資銘柄を探しやすい』
・株の事をあまりよくわからなくても、株主優待内容または最低投資金額などの条件で、探すことが簡単です。
株主優待のデメリット
『優待内容の改悪や廃止のリスクの可能性』
・株主優待の内容は、毎期間同じというわけではありません。
そもそも株主優待自体、法的な根拠はなく、会社のサービスとして実施しているため、廃止のリスクもあるのです。
『保有の条件がある』
・企業によっては、持ち株100株以上などと、株主優待を受けるための条件があります。
『権利確定日の直前に購入しない』
・株主優待目的で、直前に株式を購入してしまうと大損してしまう可能性があります。
なぜなら、権利確定日の直前には値上がりしやすい為、せっかく株主優待をゲット出来ても、その後株価が値下がりしてしまい、大損してしまう可能性があるからです。
株主優待を受ける為の注意点
現在、一部上場企業の総数は3,700社余りですが、そのうち株主優待を実施している企業は1,450社ほどです。
つまり、株主優待を受ける目的なら、株主優待を実施している企業株を保有する必要があります。
また、株主優待をを受けるには、「権利確定日」の3営業日前に購入しておかなければなりません。
例えば、3月31日が金曜日だとすると、3月28日の火曜日までに企業株を購入する必要があります。
したがって、株主優待が目的なのであれば、事前に権利付き最終日を確認しておかなければなりません。
また、海外在住の株主は、人種にかかわらず、日本の株主優待を受けることはできません。