投資詐欺には気をつけよう

よくある投資詐欺の手口とは?

投資詐欺のポイントは、いかにおいしい話だと思わせるか、そして他の人は知らない「あなただけ」の耳寄りな情報だと思わせるかにあります。
つまり、こうした話を聞かされた側が「これなら儲けられそう」「このチャンスを逃したらもったいない」と思わせるような心境に持っていくような話を持ち込んでくるわけです。

そんなよくある投資詐欺の手口の中でも、とくに多いのが未公開株に関する耳寄りな情報です。
「現在は公開されていないけれども、近々上場する予定がいる銘柄がある」といかにも極秘情報のように持ち込んでくるわけです。
未公開株が上場した際には、ご祝儀相場のような状況になって株価が急上昇するケースが大半です。
ですから、上場(公開)に併せて株を購入しておけば大きな利益を上げることができる、と思わせるわけです。

それから近年増えているのが、権利関係に関する投資詐欺です。
環境問題やSDGsへの関心の高まりから、「世の中をよくする新しい技術」への注目も高まっています。
こうした技術に関する権利を持ち出して、投資を呼びかける手口です。
「将来大きな利益が期待できる新技術がある、今のうちに出資すれば大きな利益が得られる」といった誘い文句で訴えかけてくるのです。
海外ではこうした新技術を活用した企業が急成長するケースも多く、ついつい騙されてしまうことが多いのです。

ほかには、海外への投資や外国通貨に関する投資詐欺、あるいはファンドを装って出資を呼びかけるケースなどもよくある手口として挙げられるでしょう。
とくにファンドの場合は先述した権利関係の手口と組み合わせて行われることも多く厄介と言えます。

投資詐欺に引っかからないよう気をつけるべきポイント

まず基本中の基本として、「そんなにおいしい儲け話なんて存在しない」とわきまえておくこと、そのうえで甘い文句に引っかからないよう投資話には警戒心を持って臨むのが鉄則です。
例えば、「必ず儲かる」「元本は補償されるので安全です」という都合のいい話は疑ってかかるようにしましょう。
それから、誘いをかけてきた業者のことを調べる、インターネットでその業者の住所や連絡先を調べる、または金融庁へきちんと届け出した業者かどうかを確認する、この作業だけでも詐欺に引っかかるリスクを大幅に減らすことができます。

また、金融庁や消費生活センターなど「いかにも信用できそうな」名前を騙っているケースも見られます。
もしこうした名前を使ってきた場合には、必ずウェブサイトなどで確認しておきましょう。
こうしたタイプの詐欺に利用されている機関・団体では公式サイトで注意を呼びかけることが多いので、この段階で詐欺だと判断することができるでしょう。