FP資格を取得して目指せる就職先とは

まず金融・保険業界が筆頭に挙げられます

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は、目標でもあり、出発点でもある資格と言えます。
その資格を取得することでさまざまな職場で活躍するチャンスを得ることができる一方、それがゴールではなく、そこからさらにキャリアアップを目指したいくための土台にもなるからです。
そうなると、「どうやって資格を取得するのか」だけに留まらず「取得したらどんな職場で働きたいのか、どんなキャリアを重ねたいのか」も視野に入れながらキャリアプランを練っていく必要があります。

そんなFPの就職・転職先の筆頭に挙げられるのが、金融・保険業界です。
個人の資産や収支、ライフスタイルなどを元に将来設計や投資計画などのアドバイスを行うFPの仕事は、もともとこの分野で活躍するための知識・スキルを獲得するためのものといっても過言ではありません。
金融業界では、資産運用や住宅ローンに関するアドバイスを行う業務でFPが活躍しています。
顧客の資産状況や家族構成に合わせて、無理のない商品の紹介やプランの提案を専門家の視点から行うのです。

保険業界では、商品の紹介やアドバイスを兼ねた営業の仕事が多く見受けられます。
単に保険商品を売り込むのではなく、専門家の視点から適切な商品・プランを「提案する」形で売り込む形が多く見られます。

不動産会社も選択肢のひとつ

不動産業界では、銀行と同様に住宅ローンや不動産ローンのアドバイスや営業でFPが活躍しています。
銀行・金融機関と比較すると、かなり絞られた範囲で活躍することが多いようです。

ただ、住宅ローンの場合は数十年単位でのつきあいになるため、ローンの返済、住宅購入のためのプランニングにおいてFPとしての専門的な知識が問われます。
子供の教育資金や本人、または親の老後の資金なども視野にいれたプランニングのスキルも必須です。
ほかには、不動産の相続に絡んだアドバイスを行うこともあります。

税理士・公認会計士事務所も

意外なところでは、税理士・公認会計士事務所もFPの就職・転職先として挙げられます。
これらの事務所では、本業である税務や会計だけでなく金融やビジネスに関するコンサルティングを行うケースも増えており、その分野でFPの専門的な知識が重宝されているのです。
ただし、この職場では簿記など会計に関する知識がある程度求められる傾向が見られます。
FPとして就職したうえで将来的に税理士・公認会計士の資格も取得してキャリアアップを目指す、というパターンも見られます。

このように、金融・保険業界のイメージが強いFPの就職・転職先は意外と広い範囲に及んでいます。
今後さらにさまざまな業種でニーズが高まる可能性もあるため、まずは自分自身のライフプラン・キャリアプランをはっきりしたうえで資格の取得を目指していく必要があるのでしょう。