FXは危険なのか?
FX取引とは
FXの名称の由来は、外国為替を意味する「Foreign eXchange」からきています。
つまりFXは、外国為替証拠金取引の事で、証券会社に口座を開設し、現金を口座に振り込み、証拠金を担保として投資を行うものです。
投資対象は外貨で、例えば円や米ドルなどの通貨を売買し、その差額を損益として取引をすることです。
FX取引は大きく分けて、為替差益とスワップポイントにより、差益を出すシステムです。
為替差益は、為替レートの変動によって発生する損益の事で、スワップポイントは、2つの通貨の金利差により発生する損益の事をいいます。
ご存じのように、各国の通貨は、常に相場によって変動しています。
つまり、この為替相場を利用したのが、FX取引きというわけです。
FXが人気の理由
FX取引が、本格的に始まったのは、今世紀当初の2000年からです。
この2年前に、外国為替及び、外国貿易法が改正されたことにより、インターネットを利用した、個人投資家向けFXサービスが始まりました。
ちょうどこの時期に重なったのが、インターネットの普及です。
ネットによる個人投資取引きが可能になり、急速にFXの人気が高まることになりました。
FXが人気の理由は、もう一つあります。それは、FX特有の「レバレッジ」の存在です。
レバレッジとは、少ない証拠金で大きな取引きができるもので、当時は300倍といったレバレッジも珍しくありませんでした。
このレバレッジが、FXの人気を最大までに押し上げたのです。
FXは危険なのか安全なのか
ネットを始め、様々な媒体でよく見かけるFX投資ですが、FXは危険といわれる一方で、初心者でも簡単、手軽に始められるFXといった文言をよく目にします。
いったい、どちらが本当なのでしょう。
日本のFX人口は、2020年度現在、その口座数はおよそ661万口座となっています。
人口のおよそ5%ですが、それでもかなりの数です。
しかしその一方で、今も稼働している口座数は、78万口座とされていますので、約8割以上は FX取引きから撤退していることになります。
これでは、FXは素人が手を出したら危険な投資といわれても、その文言を額面通り受け取ってしまいそうです。
FXは初めての方でも、簡単に利益を出すことができます。
しかし、レバレッジの仕組みと引き際をうまく理解していなければ、大損している可能性もあるのです。
まとめ
FXは取引自体は簡単ながらも、動く相場を相手にしていますので、相場の仕組みをうまく読み取らなければなりません。
FX取引が、危険なのか安全なのかといえば、危険でもあり安全でもあるといえます。
確かに、少ない証拠金で、大きな投資をすることが可能ですが、損をした時のリスクは大きく、成功した場合には大きなリターンがあるからです。
素人でも、簡単に始められるからと言って、いきなり始めるのは危険です。
まずは、しっかりとFXのことを学びとりながら、コツコツとなっていくのが、リスクを抑える秘けつと言えるでしょう。