REIT（不動産投資信託）について知りたい

REITとは

REITとは、不動産投資を行う投資信託の事で、一般的に個人では難しい、不動産投資が行える資産運用方法です。
投資信託のことをご存じの方は、よくお分かりと思いますが、投資信託は投資会社に委託し、専門の投資のプロが運用を行うものです。
仕組みとしては、一般投資家から資金を募り、法人であるREIT側が不動産に投資していくという図式です。

多数の投資家から資金を集めますので、そのまとまった資金を流用できるため、大きな投資ができるというメリットがあります。
大きな投資ができるということは、それだけ大きなリターンが望めるということになります。
つまり、小口投資でも、不動産投資のような、大掛かりな投資が可能ということです。

REITのメリット

『配当利回りが期待できる』
・REITは利益の90％以上を、投資家に分配できるため、配当にうまみがある。
『専門家による運用を行っている』
・不動産のプロに、運用任せることができるため、不動産の選定や契約及び管理などの手間がない。
『投資の負担が少ない』
・数万円単位と、少額から投資が可能。
『流動性が高い』
・不動産取引きは活発なため、取引がしやすくいつでも売却が可能。

『分散投資でリスクを抑えられる』
・複数の投資を行うことで、分散投資の効果が得られる。
『NISA口座が使える』
・通常の口座だと20%程度の課税対象となるが、非課税口座のNISAを利用することで、運用益を非課税にできる。
『インフレに強い』
・不動産の場合、インフレとともに価値が上昇するため、インフレの影響を受けにくい。

REITのデメリット

『不動産価格の変動リスク』
・賃貸市場や売買市場、経済情勢の動向など、不動産市場における一定のリスクがある。
『上場廃止のリスク』
・REITは上場会社であるため、一般の会社と同様に破綻リスクなどの可能性がある。

『地震や火災のリスク』
・投資先の不動産が、火災や天災などに見舞われた場合など、建物の価値が失われてしまう可能性がある。
『不況に弱いリスク』
・日本経済が不振になった場合、流動性も失われてしまう為、REITの価値が一気に下がってしまう可能性がある。

REIT投資のまとめ

投資に一定のリスクはつきものですが、今回の新型コロナウイルスの影響は、各界に深刻なダメージを与えました。
一般的に、大都市の地価は高く、基本になれば不動産の価値も低くなります。
東京オリンピックが決定した時、地価も上昇し、REITのような不動産投資も活発になりました。
しかし、今回のコロナの影響で、一気に50%ほどREITの下落してしまいました。

REITのような投資信託の場合、実際の不動産投資よりも下落幅が大きいため、このような影響を受けてしまいます。
東京オリンピックが開催できなければ、さらに下落してしまう可能性も否定できません。
したがって、こうしたリスクも考慮しながら、REITを選んでいくことをおすすめします。