子供版NISAで資産を残す

NISA(ニーサ)って何?
CMでNISAという言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
NISAとは、20歳以上の成人が口座を作ることができ、株式や投資信託で得られる値上がりや配当金等の収入に対して、一定額非課税になるという優遇制度です。
NISAは資産を売却してしまうと非課税枠を再び利用することはできない仕組みの為、長期投資向きの制度となります。
このNISAに、20歳未満の人を対象に、2016年4月から家族内の非課税枠が大きく増える「ジュニアNISA」という制度が使えるようになったことをご存知でしょうか。
子供版NISA(ジュニアNISA)の仕組み
子供版NISAであるジュニアNISAの仕組みは、毎年80万円までが非課税投資枠となり、5年間この制度を継続することができるというものです。
ジュニアNISAの口座管理は本人ではなく親権者が代理で行うという形になり、口座資格は0歳から19歳までの日本在住の未成年者となります。
制度は開始した2016年から2023年まで継続され、最長5年間、毎年80万円の非課税枠設定が可能です。
つまり、毎年80万円内で購入した株式投資や投資信託で得られる利益に対して非課税となります。
ジュニアNISAのメリット
ジュニアNISAを利用することのメリットは、やはりNISAによる非課税枠が大幅に増額できる点にあります。
通常であれば、売却利益や配当金、分配金に対して20%程度課税となります。
これまでNISA口座から投資取引をすると、夫婦2人×120万円の合計240万円の非課税枠だったものが、子供版NISAの制度により子供2人分プラスされることで、80万円2人分の160万円となり、総合計400万円まで増額されることになります。
運用期間である2023年以降であっても、非課税の期間内であれば期間終了まで非課税で保有することができます。
ジュニアNISAは5年の投資期間が終わっても継続管理勘定へ移管すると、いわゆるロールオーバーのことですが、2023年の終了期間までの間、20歳になるまで非課税で運用できるようになります。
0歳から運用できますので、とにかく早くジュニアNISAを始めることで、できるだけ長く非課税で運用し続けることが可能です。
このジュニアNISAを利用することで、非課税で運用できる投資枠が増えますので、将来の為の資産を残すことができるという訳です。
ジュニアNISAは途中で引き出してしまうと課税対象になってしまい、また口座の名義人が18歳にならないと払い出しができません。
払い出し制限があるのは子供の進学や就職時期が想定されている為で、逆に考えると子供の為に資産を増やす魅力的な制度と言えます。
かつて預貯金で学費を増やそうという時代もありましたが、低金利時代の現在では、それも叶いません。
それに代わる投資方法としてNISAやジュニアNISAに人気が集まっているのも納得です。