FPの将来性について

一般的には仕事がなくなるとされている

FP、つまりファイナンシャルプランナーは、顧客の資産形成を助けるためのアドバイザーとして活躍します。
現状の収支のバランスを分析した上で、収入と金融商品による投資、保険などを無理なく組み合わせて、よりスムーズに資産を運用できるよう助ける役割を果たします。

しかし、一般的にはFPの仕事は先細りしていくと言われています。
その理由はAIが台頭してきたことが大きく、AIによって自動的に資産運用プログラムを作ることができるようになり、人に頼らなくても良くなっているからです。
素人であっても、AIに基づくプログラムに頼ることで無理のない資産運用が可能となります。

また、ネット型の金融商品、特に保険商品が主流となりつつあることも関係しています。
顧客はネットを開けばすぐにたくさんの商品をチェックできますし、複数の商品を画面上で比較できます。
誰かに聞かなくても自分で調べて、自分で申し込めるわけです。

現実としては需要は増えている

こうした懸念は当然のことですが、現実を見るとファイナンシャルプランナーの需要は増えていて、実際に依頼する方も多くなっています。
というのも、日本においては超高齢化が進んでいて、老後資金の計画に不安を抱えている方が非常に多いからです。
年金だけでは満足に暮らせない現実があるため、FPに頼って資金計画を立てていきたいと思っているわけです。

また、投資を始める人が増えていることも背景にあります。
NISAができたことで収益性の高い投資が可能となっていますし、ネット証券会社が増えてきたので気軽に投資ができるようになったことは大きいです。
少ない資金でも投資を始められるので、この道のプロに助言を求めつつチャレンジしたいというニーズが増しているわけです。

そして、以前のようにたくさん儲けて金持ちになりたいというよりも、節約をしてシンプルに生きたいという節約志向の人が増えていることもポイントです。
無駄な支出を減らすためのアドバイスをFPにもらうことで、経済効率の良い生活を実現したいと考えているのです。

将来性は十分にある理由とは?

将来に目を向けてみても、FPはまだまだニーズがあると考えられます。
というのも、企業付き、特に保険代理店に紐づいたFPはたくさんいるのですが、独立して活動するFPはまだ少ないからです。
より自由な立場で、保険商品にこだわらず幅広い金融商品に関するアドバイスを与えられるFPはこれからニーズが高まるでしょう。

また、AIがいくら台頭してきても、人に頼って親身なアドバイスを求めたいと思う人がなくなることはありません。
人から直接サポートしてもらえる安心感や信頼というものは、いつの時代の重要視されるわけです。
その点で、顧客と直接向き合うFPの将来性は高いと言えるでしょう。